2016年4月21日木曜日

パスポート

10年パスポートが切れた。


初めての海外旅行。
真新しい自転車と真新しい装備を積んでアラスカに飛んだのが10年前。
あれからいくつ国境を越えただろうか。



スタンプがにじんでいるのは、ブルネイ入国直後に防ぐ間もないほど突然のスコールの洗礼を受けて濡らしてしまったため。
パスポートを濡らしてしまったのはこの一回だけで、ふだんは雨天時はレインウエアを着たり防水バッグの中にしまっている。

カバーを付けていたせいか、10年酷使した割には表紙はきれいだ。
パスポートにカバーを付ける人種なんて日本人ぐらいかな。

ヘブライ語のスタンプがあると、イランやスーダンなど一部のイスラム国家への入国を拒否される。↓


なので旅行者の間ではイスラエル出入国は別紙スタンプが常識なのだが、あえて堂々とパスポートにスタンプしてもらったのも、ちょっとした自慢。
イランへは、パスポートをつくりなおしてから行けばいいじゃん。
ただし、現在は何も言わなくても自動的に別紙スタンプになるらしいので、パスポートに押されたこのイスラエルスタンプはなおさら貴重かもしれない。

スーダンへはイスラエルの前に行っといたのでセーフだったが、スーダン渡航歴があると今度はアメリカへのノービザ入国ができなくなるらしい。

↑左上に貼られたグリーンのシールは、ビザではなくレジストレーション。
スーダンのレジストレーションがどれだけ煩わしかったかは、こちらを参照。

世界旅行ではパスポートのページが足りなくなる。
たった1ヶ国だけで貴重な1ページがつぶされたり、延長手続きだけで貴重なスペースが埋まったり。


日本大使館に行けば、ページを増やしてもらえる。
パスポート増補についてはこちらを参照。

「自転車で国境を越えるって、どうなんですか?」
とよく聞かれるけど、どうもこうもない、ただ自転車で越えるだけです。
国境がどういうものなのか、参考に写真でも撮ってお見せできればおわかりいただけそうだが、残念ながら国境は撮影禁止。

要はスタンプさえもらえれば入国できるわけだが、国境もお国柄が出るもので、その状況やルールは千差万別。
多くの国は日本みたいにちゃんとしていない。
どこに並んで何をすればいいのか案内板もなくてわかりづらかったり、順番に並んでいても割り込まれたり、国境係員は理不尽で無礼者だったり、悪戦苦闘の末ようやくスタンプをもらえる。
とてもムダな労力だけど、それだけに今このパスポートを手にとってみると、感慨深い。

いろいろ思い出すなー。
早く旅したいなー。



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